「パズル・パレス」を読了しました。
「ダ・ヴィンチ・コード」が映画化されている、ダン・ブラウンのデビュー作です。
ここから、ネタばれの危険性があります。
アメリカのNSAの暗号解読用のコンピュータとそれにまつわる人々が、タンカドなる人物が開発した新しい暗号化のキーを入手するために七転八倒する話ですね。
1998年の発表作のなので、技術的な内容は時代遅れになっていますが、実際の情報漏洩が内部犯行やソーシャルハッキングであること考えたら、なかなかいい感じに漏えいしたり、やらかしたりしてます。
システムの話も沢山あるのてすが、主役?の恋人(平行する物語では、こちらも主役)デイビッドが、ホテルの宿泊先やら入院患者やらの身元を探るために、いろいろトリックを使うのが参考?になります。
実際のセキュリティの世界においても、システムやアプリケーションのセキュリティの問題以上に内部の人間の不注意や、心の弱さを起因とする事件が多い感じます。
NSAの副長官ストラスモアは、その最高峰かな。
セキュリティを高度化して横着したり、ここだけの話をアチコチでしたりしないのが、初歩なのかも知れません。
少なくとも飲み屋で仕事の話はしないようにしよう。まぁ、仕事の愚痴より前向きに遊びの話や今自分で熱いところを話すほうが楽しいよね。