株式会社ナレッジベースの杉山です。
1月27日にIPAより恒例の「情報セキュリティ10大脅威」が公開されました。
ある程度順位の入れ替わりがあるものの10位内に新しくランクインした脅威はありませんでした。
今回もお金に絡む詐欺行為や不正利用がてんこ盛りです。
1位「フィッシングによる個人情報の搾取」
3位「メールやSMS等を使った脅迫・詐欺の手口による金銭要求」
4位「クレジットカード情報の不正利用」
5位「スマホ決済の不正利用」
6位「偽警告によるインターネット詐欺」
9位「インターネットバンキングの不正利用」
各電子決済業者のキャンペーンもありますが、コロナ過で現金の授受が不要であることも追い風となって、電子的な決済が一般化してきました。
いろんな角度から隙を狙ってきます。
また、下記の問題も最終的に詐欺行為につながる問題であると考えます。
7位「不正アプリによるスマートフォン利用者への被害」
8位「インターネット上のサービスからの個人情報の窃取」
10位「インターネット上のサービスへの不正ログイン」
スマートフォンにもウイルス対策ソフトをインストールすることを忘れないようにしてください。
また、インターネットのさまざまなサービスを利用していると思いますが、パスワードの使いまわしは絶対にだめです。
使いまわすくらいなら、FacebookやTwitterと連携して認証するほうがマシな気がします。
どこかのサービスで情報漏えいが発生しても、すぐに発見されないことも多いです。
漏えいの事実が発覚し、自分のIDとパスワードが悪意のある人たちに渡ったころには、漏えいしたサービスはもちろんのこと、有名どころに総当たりされている可能性が大きいです。
先程も書きましたが電子決済を頻繁に利用していると、少量の不正な決済に気が付くのが遅れる可能性もあります。
毎回不正に利用がないか明細を確認するようにしたいものです。
そして、2位「ネット上の誹謗・中傷・デマ」があります。
さまざまなSNSやウェブサイトで人の興味を引くような情報が流れています。
悪意のあるデマから、出所不明の情報、よくわからん関係者の証言までさまざまです。
その情報の真偽も確認せず、「正義マン」たちは、お構いなしに攻撃してきます。
志ある人たちが一生懸命啓蒙活動されても、多分伝わらない人たちなのだと思います。
おかしな人たちの相手はしないのが一番ですが、やはり見てしまうと精神的な負担です。
不幸な事件も起こっていまるので、利用に細心の注意が必要です。
そこまで心配しながら、伝えたいこともないのであれば、SNSなどから距離を置くのも良い事だと思います。
これ、誹謗中傷とかでなくSNSなどは、やたらの承認欲求などを煽る仕組みが組み込まれているので注意が必要です。
「スマホ脳」と言う本を読みましたが、なるほどと納得しました。
ご一読されることをお勧めします。
とにかく、子供や高齢者がスマートフォンを利用するのが当たり前になった今、情報リテラシを向上させることが急務です。
と、言うのは簡単ですが関心の無い人にどのように啓蒙していくのか頭の痛い問題です。
学校での教育にある程度組み込まれているのでしょうが、ただでさえ多忙な先生方に追い打ちをかけるようにコロナウイルスの対応もあり、負担が大きくなりすぎる気がします。
家庭での教育が大事になってくると思います。
なんせ親御さんもスマートフォンやパソコンを利用しているでしょうから。
でも、考えないとあかんことが多すぎますね。
完全に情報過多の時代になりました。