なぜ、ベテラン社員をシステム開発の担当者にする必要があるのでしょう。
若手社員のほうが、コンピュータを扱い慣れていそうですし、実際に若手を担当者へ割り当てることあります。
でも、後で結構苦労することになります。
一つ目、システムに落とし混むべき業務を理解しきれていない場合が多いので、イレギュラーなパターンを取りこぼすことがあります。
二つ目、複数の業務をまたがるシステムの場合に組織間の調整に失敗することが多々あります。
部門間の利害関係や日頃の不満で揉め出した場合にどうにもできなくなってしまう場合があるんです。
私も会議中の大ゲンカに何回か遭遇したことがあります。
このあたりは、システム開発の特異点の三つ目に挙げた内容で詳しく説明します。
三つ目、若手は決定権を持っていないことが多い。
システム・エンジニアに提示する資料の承認、システム・エンジニアが作成した設計の承認を上長にしてもらうことになります。
あっさり承認されれば良いですが、大抵は指摘を受けて修正することになります。
指摘を受けた内容で、大幅に設計の変更が発生すると、後のプログラムの製造が遅れることにつながります。
ですから、ベテランを中心にして設計を固めて行くようにしましょう。
できれば、交渉上手で、ある程度の権限があればベターです。若手にはサポートをまかせるのがモア・ベターかと。
しっかり設計がせきたら、やっと製造の工程となります。
さらに、この後システム導入に伴ってやっていただくことがあります。